路上と僕(思い出話)

僕は静岡に7年間住んでいて、その頃に音楽と出会った。素晴らしき相方と4年間、その後1人で2年間、路上に出て叫んでいた。気付けば路上ライブが1週間のバロメーターになっていたほどだ。

幼い頃から気が小さくて恥ずかしがり屋。そんな僕が路上でうたうなんて絶対に出来ないことだと思ってた。そんな僕を隣で相方が支えてくれたし、場数をこなしてとにかく慣れるしかなかった。
でも、僕は路上の度に緊張してた。金曜の夕方が路上の日で、当日14時位から路上を意識してしまい緊張してた。人前でうたうことへの恐怖は常にあった。結局、6年間この緊張は治まらなかった。

人前に立つことが極端に苦手で、実はカラオケも苦手だった。苦手を克服する為に人前に立つことの多い講義やイベントを大学であえて選択した。音楽は好きだったけど、誰もいない部屋でこっそりうたう程度で満足していた…路上の時はそんな素振りを見せないように必死だったけど、MCやハプニング起きた時には恥ずかしがる素の自分が出てしまう。終始緊張しっぱなしの路上もあった(笑)お客さんの顔をしっかりと見ることがなかなか出来なかった。

「こんな自分が路上に出て良いのか?」ずっと自問してたけど、路上を始めてこんな僕の声でも喜んでくれる人々に出会う度に路上ライブが好きになっていった。いつしか、自分ためだけでなく、出会った人々に喜んでもらいたいって気持ちでうたうようになった。

うたう最中に緊張する僕をふと解放してくれる曲がある。この曲はその時々で違うし、うたい始めてから「うたいたい曲」だと気付く。うたい慣れやキー、ギター、場の雰囲気を考えると路上を「本当に唄いたい曲」で埋め尽くすのは結構難しい。

今は人前で唄っていないけど、自分は自分らしく、好きなうたを唄い続けたい。いつか音楽を楽しむ僕を感じ取ってもらえるような1曲を唄える為に、人気のない公園でも唄い続けることに意味があると思う!!あ〜今日も長くなっちゃった。すみません。