真夜中の訪問者

夜中の3時半、突然インターホンが鳴った。

ピンポン・・


ピンポーン・・・



ピンポン!ピンポンッ!!

しばらく静寂・・・

モニターには誰も映っていない。じわじわと恐怖が襲ってくる。
すると、、

ピンポーン・・・
今度は隣の部屋のインターホンを押す音と共に、


『助けて下さいッ!!』


女性の叫び声が聞こえた。
慌てて外に飛び出すと、びしょ濡れの女性が階段で倒れていた。

2階の住人が女性を抱え込み声を掛け、隣人が救急車を呼び、僕は女性を包むタオルを用意。どうやら川に落ちた?(飛び込んだ?)らしい。

救急車と警察が到着。女性は市外の人で母親から捜索願が出されていた為、僕ら3人は事情を聞かれる。

4時半頃に落ち着き、アパートの隣人である職場の同期と少し話す。

「もし、玄関を出た瞬間にナイフを持った男が女性を襲っていたら・・・」

考えたら再び怖くなった。今後、深夜の訪問があった時には互いに連絡を取り合おうということになった。

帰宅後は怖くてあまり眠れなかった。