おじの家から海まで歩いて5秒。おじは早朝と夕方に犬の散歩をしながら、砂浜にゴミ拾いをしている。中には注射針や液体洗剤の容器…なんでこんな物が?と不思議に思うものもある。夏は海水浴で人が多いので、ゴミの量も比例して多くなっていた。

朝早く起きて、海に出かけた僕におじが砂をかき分けウミガメの卵を見せてくれた。殻が固いもの、濡れた紙のように柔らかいものもあった。柔らかすぎる卵はほんの少し殻を破いて浜に戻すのだが、ウミガメの子供が卵の中で動いている様子が見えて感動した。でも、孵化せず卵黄だけの卵も多かった。

おじはウミガメの卵を保護していて、地元の小学校に出向きウミガメについて話している。この日も毎日、砂浜の温度を測っている小学生が来ていた。年々、砂浜の温度が上昇し、孵化する卵も減少しているらしい。

ウミガメの産卵って命の尊さを教えてくれてるようで、すごく感動する。少しでも多くのウミガメが大きくなって、この海に安心して戻ってこれるといいな…