母校の応援と僕の高校時代

高校サッカーの県予選で母校の試合を応援してきた。

母校は冬の選手権にも出場経験があり、強豪校として県内で有名だった。
でも、ここ10年で部員が大幅に減少し、部存続の危機に直面…数年前に監督が変わり、わずか5名でゼロからのスタート。
その地道な活動が土台となって、今年、数年ぶりに県大会へ出場。

なんかね、それを知った時、「頑張ってる後輩達を応援したい!」って心が熱くなった。
たぶん、そんなサッカー部が自分の高校時代と重なったんだと思う。

僕はラグビー部だった。ずっと活動停止状態だったのを、一つ上の先輩3人が色々な人に掛け合ってようやく活動を再開させた部だった。
何をするにも校長に反対されるし、部費も出ない、大所帯のサッカー部からは邪魔者扱いされる、新入生・下級生の教室を片っ端からまわって部員を集める日々で、2年間は試合もできず、先輩は公式大会に出場できないまま卒業してしまった。

後日しらされた話だけど、卒業式を終えた先輩が校長室で「後輩達の試合だけは許可してほしい」と何度も頭を下げてお願いしてくれていたらしい。そんな先輩や保護者、OBの方々の支援もあり、僕らが3年になった時には地区大会、県大会へ出場することができた。

県大会での最後の試合、負けて悔しいという気持ちと、このチームで二度とラグビーができないんだという寂しい気持ちでいっぱいだったのを今でも覚えてる。
今日、周りの人々と一緒にサッカー部の応援をしていて「僕達も周りの人々に支えられていたんだ」と、今になってようやく気付いた。
残念ながら、母校は試合に負けてしまった。
多くの選手は泣いていた。僕は精一杯、拍手で健闘を讃えた。
こうして土台が築きあげられていくんだろうね。
本当に良い試合をありがとう。


それにしても、今日の空はあの時と同じ色だったから、懐かしいことが蘇ってきて感動的な一日だった。