隔たり(長文)

先週、長崎と広島で被爆した日本人が「世界一運が悪い男」と、イギリスの番組でジョーク交じりに取り上げられたという記事を見た。核保有国と日本との間で原爆の捉え方にこんなにも大きな差があることに、唯一の被爆国の国民でありながら、そんな隔たりがあることさえ知らなかった自分にショックを受けた。

とは言え日本でも戦争を知らない世代が増えて、原爆への理解不足が懸念されるって書いてあったけど、自分もその一人だと痛感。戦争を知る人が全くいない時代が必ず来るわけで、その時に被爆国“日本”として核兵器の恐ろしさを世界に訴えることができるのかな?「原爆のことを知らないから主張しない」じゃすまされないし、これからも訴え続けてほしい。

「日本への原爆投下は世界的な犠牲を出すことを回避させた」って核保有国は肯定的に捉えてるらしいけど、数の問題じゃないと思う。ここまで価値観の違う国同士の議論になると、世界共通の物差しでもない限りコレが正しくて、コレは間違ってるなんて一概には言えないだろうけど、長崎・広島で罪も無い人間が核兵器の犠牲になったのは紛れもない事実で、日本はその事実を強く主張してもいい気がする。

原爆投下に関して何が正しい知識なのか、そんなことはわからないし、自分に何ができるのかなんてもっとわからないけど、僕は被爆者の想いに向き合うことで原爆を考えてみようと思う。人に言える立場じゃないけど、原爆に対する日本と世界との考え方には違いがあるってことをまず知ってほしい。

人に見られると思うと、それなりに考えをまとめるから(まとまってないかもしれないけど…)ブログって便利だと実感。