高校の同級生へのメール

少し前、とある先輩に誘われてスナックに行ったときのこと。一緒に居た同期がカラオケでⅤ6の曲を歌った。その曲がTVアニメ「犬夜叉」の主題歌で、画面にはそのアニメが流れていた。

歌を聞き、画面を見つめながら、高校時代に犬夜叉が好きだった同級生が懐かしくなって、「久しぶり。元気?」と数年ぶりにメールを送ってみた。翌朝、「久しぶり。元気だよ!」と返信があったので、冗談を言い合った当時に戻りたくなり、“冗談メール”で送り返した。内容は「久しぶり。実はジャンブルで失敗して、10万円貸してもらえないかな?」というもの。相手は僕がギャンブルをしないことを知ってるし、10万円が現実的な数字で、ここ数年で少し変わってしまった僕を疑わせるようなメールの出来栄えにワクワクして返信を待った。

すると、数日経っても返信が無かった。もしかしたら、「あぁ〜アイツ、変わったんだあな。あまり関わりたくないから無視しよう」と思われたかな?と思いながらも、さらに返信を待った。それでも返信は無い…。

最終的には不安になって、電話すると「ごめん、ごめん。ちょうど電話しようかと思っていたところだった」だって。お前は彼女から何度も掛かってくる電話にようやく応えるモテ男か(笑)
話を聞いていくと「アカウントを乗っ取られたのでは?」と思い、メールではなく電話で直接確認しようと考えていたとのこと。そこまでは考えていなかった。

同級生には奥さんも子供もいて、忙しそうだった。受話器の向こう側でも賑やかな声が聞こえて、あまり話もしないまま電話を切ったけど、約9年もの会っていない時間を少しは埋められた気がする。高校時代が懐かしい、そんなひとときだった。