知覧

嫁さんとずっと前から約束していたので、知覧に行ってきた。
初めて指宿スカイラインを利用した。所々にある展望所に寄り、景色を眺めながらだったから2時間以上かかり、11時頃に到着する予定が、12時に到着。

昼食は特攻平和会館近くの食堂で茶美豚のロースカツカレーを食べる。油が甘くて美味しかったけど、お腹いっぱいになった。
昼食を済ませ、特攻平和会館へ。小学生の頃に初めて来て、その後、大学生、プータローの頃に何度も訪れていたけど、昔は特攻隊員をお兄さん、同年代のように感じていたけど、今では彼らの年齢を越えてしまい、後輩のように思える。それだけ僕も歳をとったということ。

いくつかの有名なエピソードは知っていたけど、隊員を指導する立場にある体調が自ら出撃を志願するも却下され、その意思の固さを感じた妻が「家族の存在が特攻の邪魔になるから」と幼き子どもと川に身を投げ、特攻隊員として出撃したというエピソードがあったことを初めてしった。特攻隊員の数だけ、エピソードがあって、それは深くて決して癒えることのない傷ばかりなんだろうな。

その後、富屋食堂(資料館)に初めて行った。「日本は負けるよ」との言葉を残し、出撃した自由主義者の隊員の話、出撃前夜に泣きながらアリランを歌った朝鮮出身の隊員の話…どれも胸に突き刺さるエピソードばかりだった。
家族のために自らの命を捧げ、将来の日本を託した彼らの想いに寄り添わなければならないと思ったし、彼らがあの時代を生きてくれたお陰で、今の平和な日本があることを改めて感じた。僕も身近な家族を笑顔にできるように、地域が少しでも良くなるように貢献したい。

最後が「人形館」へ。1つの部屋にたくさんの人形やグリコのおまけが飾られていた。日本人形や外国の人形は少し怖かったけど、人形の中にはプラチナが織り込まれた和服を着るものあって驚いた。特に驚いたのは、昭和30〜40年代に流行した小さなこけし。このこけし、丸めた手紙を中に入れて、ポストに投函すれば、相手に届くもの。羽田空港こけしはCAの制服がデザインされていて、販売地域によってデザインが異なり、こけしを送った場所が一目でわかるようなデザインになっていて、面白かったし、ちょっとオシャレに感じた。

日曜日に遠出することは珍しかったけど、リフレッシュできたし、明日の活力になった。

写真は指宿スカイラインの展望所からの景色。